血友病では、からだのさまざまな部位に出血が起こりますが、なかでも関節内や筋肉内などの内出血が多くみられます。また、頭蓋内(ずがいない)に出血することもあり、特に小さなお子さんの場合は注意が必要です。出血しやすい部位は、患者さんの年齢とともに変化していくことを覚えておきましょう。
血友病の患者さんが出血しやすい部位
好発年齢
※股関節の曲げ伸ばしに関係する腹部にある大きな筋肉
関節内出血が繰り返されると、関節の内側にある滑膜(かつまく)という部分に炎症が起こります。さらに滑膜の炎症が続くと、関節が破壊されて変形し、動かしづらくなったり、骨と骨がぶつかって激しく痛むようになります。これを「血友病性関節症(けつゆうびょうせいかんせつしょう)」といいます。
2022年6月作成 BNF46M001A